コラム

住宅省エネ2026キャンペーンとは|リフォームで使える4事業の対象・補助額・期限

この記事の結論

  • 住宅省エネ2026キャンペーンは、国土交通省・経済産業省・環境省が連携する補助事業の総称です。リフォームで使うのは、みらいエコ住宅2026・先進的窓リノベ2026・給湯省エネ2026・賃貸集合給湯省エネ2026の4事業です
  • どの事業も、申請するのは登録した事業者です。読者(工事の発注者)は、登録事業者と契約し、事業者と共同事業実施規約を結びます
  • 期限は、交付申請の予約が遅くとも2026年11月16日、交付申請が遅くとも2026年12月31日です。予算の上限に達すると、その時点で終わります
  • 窓は先進的窓リノベ、給湯器は給湯省エネ、それ以外の断熱やエコ設備はみらいエコ住宅、という分け方が基本です。同じ窓・同じ機器に2つの国の事業を重ねることはできません
  • 東京23区では、都や区の制度と重ねられる場合があります。ただし都の窓の助成は契約前の申込みが必要で、区によっては「区内の業者」が条件になります

補助金を使うなら、見積もりを頼む時点で使いたい制度と申請の時期を業者に伝えておきます。

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4事業の対象・補助額・期限

4事業の概要を、各事業の公式ページ(2026年10月24日確認)から整理しました。

事業 所管 対象工事 補助額・上限 使える人
みらいエコ住宅2026事業 国土交通省 1つの居室(トリガールーム)で開口部断熱・躯体断熱などの指定の組合せを行うことが必須。そのうえで、エコ住宅設備・子育て対応・防災性向上・バリアフリー改修なども対象 工事ごとの定額の合計。上限は1戸あたり、平成3年以前の住宅が100万円(義務基準相当)・50万円(次世代省エネ基準相当)、平成4〜28年の住宅が80万円・40万円 所有者・家族、賃貸住宅の所有者、賃借人、管理組合など。原則、平成28年12月31日以前に新築された住宅
先進的窓リノベ2026事業 環境省 ガラス交換、内窓設置、外窓交換(カバー工法・はつり工法)、窓と同時のドア交換 性能・サイズ別の定額。1戸あたり上限100万円。1申請5万円以上 所有者・家族、賃貸住宅の所有者、賃借人、管理組合など。建築から1年以上経過した住宅、または過去に人が居住した住宅
給湯省エネ2026事業 経済産業省 エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームへの交換 エコキュート7万円/台(性能加算+3万円)、ハイブリッド10万円/台(+2万円)、エネファーム17万円/台。電気蓄熱暖房機・電気温水器の撤去加算あり 所有者・家族、賃貸住宅の所有者、賃借人、管理組合など。戸建は2台まで、共同住宅は1台まで
賃貸集合給湯省エネ2026事業 経済産業省 賃貸集合住宅の従来型給湯器からエコジョーズ・エコフィールへの交換 追い焚きなし5万円/台、ありは7万円/台。排水工事で+3万円。1住戸1台まで 賃貸集合住宅のオーナー(賃貸住戸を2戸以上所有する区分所有者を含む)など。オーナーや親族が住む住戸は対象外

4事業に共通する期限は、国土交通省の報道発表と各事業の公式ページで次のとおりです。

手続き 期限 補足
工事の着手 2025年11月28日以降 工事請負契約より前に着工した工事は対象外
交付申請の予約 遅くとも2026年11月16日 予約すると、予約から3か月間または12月31日の早い方まで予算が確保される
交付申請 遅くとも2026年12月31日 リフォームは工事の完了・引渡し後に申請する

申請は登録事業者がする仕組み

4事業とも、補助金の申請と受け取りは、住宅省エネ2026キャンペーンに登録した事業者(住宅省エネ支援事業者)が行います。工事の発注者が自分で申請することはできません。登録していない業者と契約した工事は、補助の対象になりません。

発注者が関わるのは次の3点です。

  • 登録事業者と工事請負契約を結ぶ
  • 事業者と共同事業実施規約を結び、補助金の還元方法(工事代金に充てるか、現金で受け取るか)を決める
  • 本人確認書類などを事業者に渡す

現金で受け取る場合、事業者は補助金の交付から2か月以内に還元を終えることになっています(先進的窓リノベ2026の交付申請の要件、給湯省エネ2026の交付申請の要件)。給湯器の手続きの流れはエコキュートの補助金の申請方法で詳しく説明しています。

読者が迷いやすい点

住宅省エネ2026キャンペーンを使うときに、よく迷う点をまとめました。

どの事業を使うか

工事の場所で決まります。窓・ガラスは先進的窓リノベ、給湯器は給湯省エネが基本です。みらいエコ住宅は、断熱改修を必須として、浴槽・トイレ・水栓などのエコ設備やバリアフリー改修もまとめて対象にする事業です。

みらいエコ住宅2026の公式ページでは、先進的窓リノベの要件を満たす窓はそちらで申請でき、その場合はみらいエコ住宅では補助を受けられないとしています(先進的窓リノベの申請額が予算の上限に達するまでの期間に限る)。窓を含む工事は、まず先進的窓リノベで対象になるかを業者に確認してください。

国の事業どうしの併用

対象が重ならなければ、1つの工事で複数の事業を使えます。

  • みらいエコ住宅と給湯省エネ:機器ごとに別々なら併用可(同じ契約・同じ工期でも可)。1台の給湯器に両方は不可
  • みらいエコ住宅と先進的窓リノベ:同じ窓を両方で申請することは不可
  • 先進的窓リノベは、みらいエコ住宅と分けて申請する場合も、窓リノベ単独で補助額5万円以上が必要

重複して申請した場合、交付申請の無効や返金の対象になると各事業の公式ページに記載があります。

予約と交付申請の期限

リフォームの交付申請は工事が終わってからです。工事中に予算が上限に達すると申請できなくなるため、予約で予算を確保します。給湯省エネ2026では、予約は契約した工事の着手日以降にでき、有効期間は提出から3か月後か12月31日の早い方までです(給湯省エネ2026の交付申請の要件)。11月以降に着工する工事は、予約の期限(11月16日)と工事の完了日を業者と確認してください。

予算の上限で終わる

各事業の予算に対する申請額の割合は、キャンペーンの公式サイトで毎日公表されています。2026年10月23日0時時点の値は次のとおりです。

事業 予算に対する申請額の割合
みらいエコ住宅2026(リフォーム) 11%
先進的窓リノベ2026 31%
給湯省エネ2026(新築を含む) 52%(撤去加算は26%)
賃貸集合給湯省エネ2026 62%

割合が100%に達すると、期限より前でも受付が終わります。最新の値は公式サイトで確認してください。

東京23区で都・区の制度と重ねる考え方

国の4事業はいずれも、地方公共団体の補助のうち国費が充当されていないものとは併用できるとしています。都や区の制度の側にも併用の条件があります。当サイトが23区の公式ページと要綱を確認して集計(2026年10月24日時点)した各制度の「併用」の記載から、窓の断熱改修を例に整理します。

制度 併用についての記載 申請の時期 業者の条件
国 先進的窓リノベ2026 国費が充当されていない自治体の補助は併用可 工事後 登録事業者
都 既存住宅における省エネ改修促進事業 国・他の自治体の補助と併用可。合計が助成対象経費を超えない範囲(令和7年度実施要綱) 原則、契約の前に事前申込 登録要件の記載なし
世田谷区 エコ住宅補助金 国・都の補助と併用可。同じ工事で区の他の補助とは不可 着工前(後期は10月1日〜令和9年1月31日) 区内に店舗・営業所がある業者
練馬区 カーボンニュートラル化設備設置補助金 高断熱窓は先進的窓リノベ・都の既存住宅省エネ改修と併用可 設置完了後 区内業者の施工で上限20万円(区外は12万円)
目黒区 住宅リフォーム資金助成(B 省エネリフォーム) 国・都のリフォーム工事の助成とは併用不可。国・都の助成を申請している場合は区に申請できない 着工前 区内業者

具体例:世田谷区で内窓を設置する場合

国・都・区の3つを重ねる場合、順番は次のとおりです。

  1. 業者を選ぶ:先進的窓リノベの登録事業者で、かつ世田谷区内に店舗・営業所がある業者
  2. 契約の前:都の事業に事前申込をする
  3. 着工の前:世田谷区に申請する
  4. 工事後:業者が国に交付申請する。都への実績報告と、世田谷区への交付申請をする

都の制度は、国などの補助と合計して助成対象経費を超えないことが条件です(令和7年度実施要綱)。世田谷区は国・都との併用を認めていますが、国・都の側で併用できるかは各制度の窓口で確認するよう区のページに記載があります。

具体例:目黒区の場合

目黒区の住宅リフォーム資金助成は、一般リフォーム・省エネリフォームとも国・東京都のリフォーム工事の助成と併用できず、国・都の助成を申請している場合は区の助成を申請できないと区のページに記載されています。窓に国や都の補助を使う場合、この区の助成は使えません。区ごとに条件が違うため、お住まいの区のページで併用の欄を確認してください。

2027年度の後継事業

2027年度(令和9年度)の後継事業は、各省の概算要求の段階です。予算はまだ成立しておらず、補助額や条件は年末の予算編成で決まります。各事業の要求額は2027年度のリフォーム補助金の見通しにまとめています。

次にすること

使う制度と申請の順番を確かめたら、次のページで住んでいる区や工事の場所の制度を確認してください。

出典

この記事の数値と制度の条件は、次の公式資料で確認しています。

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